👉真夏の太陽をいっぱいに浴びた大輪の花とみずみずしい果実「ひまわりスイカ」のおはなし

色見本付き塗り絵

部屋のなかの雰囲気をパッと明るく変えてみたいとき、季節感のある風景を机の上に広げて眺めてみるのがすごく良い気分転換になります。画面の中で圧倒的な存在感を放っているのは、木目の丸いお皿にドンと盛られた、今にも果汁がこぼれ落ちそうな大きなカットスイカ。そしてそのすぐ後ろには、お日様の光をこれでもかと吸い込んで誇らしげに咲く、大輪のひまわりが2輪並んでいます。どちらも夏の主役のような存在ですが、このふたつが一緒に並んでいるだけで、室内が一気にカラッとした夏の陽気に包まれるような、不思議なパワーを持った作品です。

よく観察してみると、スイカの皮のギザギザした縞模様や、ひまわりの花びらが1枚ずつ細かく折り重なる様子が、すごくクリアで均一な線で引かれています。遠くの背景に目をやると、もくもくと空にそびえ立つ入道雲の丸い輪郭や、どこまでも広がりそうな草原の水平線まで小さく入っていて、絵の中に心地よい奥行きが生まれています。どこか懐かしい日本の田舎の景色を切り取ったような素朴さがあり、じっと見つめているだけでも、冷たい風鈴の音や蝉の声がどこからか聞こえてきそうな気がしてきます。

お気に入りの画材を並べて、この画面の中に季節の温度を吹き込んでいく作業は、まるで子供の頃の夏休みに戻ったみたいでワクワクします。例えば、ひまわりの花びらには、濁りのない真っ黄色をこれでもかと鮮やかに乗せ、中心の種の部分には少し赤みのある深いブラウンやカーキを重ねていきます。この黄色と茶色の強い対比があるだけで、お日様に向かって力強く咲く花の野生的な美しさが、パッと浮き上がってきます。

そして、手前のスイカを最高に美味しそうに仕上げるために、あえて皮の緑色と実の赤色のあいだにある「白い境界線」を、少し広めに残しておくのが最大の隠し味になります。実の部分には、じゅわっとしたみずみずしさをイメージしながら、少しピンクがかった鮮やかなレッドをふんわりと敷き、種の周りにだけほんの少し濃い影を入れてあげると、一気にフレッシュな果肉の質感が際立ちます。最後に背景の空をスカイブルーで爽快に塗り潰し、雲の陰影に薄いグレーをそっと添えてあげれば、指先を動かす手が止まらなくなるくらい、心も体もスカッとリフレッシュできる特別な時間が過ごせます。

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